Excel VBA の実行時エラー辞典

実行時エラー '1004':アプリケーション定義またはオブジェクト定義のエラーです

Excel の操作が失敗した番号です。表示された全文と停止行から、セル選択・範囲指定・保護・シートコピーなどを切り分けます。

1004 は操作によってメッセージが異なります。見出しは Microsoft Learn に掲載された汎用メッセージで、よくある別の表示例には「Range クラスの Select メソッドが失敗しました」「Worksheet クラスの Copy メソッドが失敗しました」があります。番号だけで原因を決めず、表示された全文と停止した操作を確認してください。

よくある原因

直し方

  1. エラー番号に加え、メッセージ全文と止まった命令を記録します。
  2. Select なら対象シートがアクティブか確認します。値の読み書きだけなら Select を使わず、対象のブック・シート・セルを明示して操作します。
  3. Range・Cells なら参照先のシートをそろえ、行・列番号を確認します。保護が原因なら、編集できる範囲を管理者に確認します。
  4. Worksheet.Copy ならコピー元と先が同じ Excel.Application にあるか確認し、コピー先ブックを同じ Application で作ります。
  5. 一つのシートや少数のセルで動作を確認し、その後に全体の処理へ戻します。

元のブックや入力ファイルを残し、コピーで試してください。以下は一つの原因を扱う例です。Sub 全体を示していないコードは、練習用の Sub の中に記述します。

新しい未保存ブックへコピーする例です。修正前は別の Excel を起動するため、試した後はその Excel を手動で閉じてください。コピー元には少なくとも一つのワークシートが必要です。

修正前

Dim otherExcel As Object, destination As Object
Set otherExcel = CreateObject("Excel.Application")
otherExcel.Visible = True
Set destination = otherExcel.Workbooks.Add
ThisWorkbook.Worksheets(1).Copy Before:=destination.Worksheets(1)

修正後

Dim destination As Workbook
Set destination = Application.Workbooks.Add
ThisWorkbook.Worksheets(1).Copy Before:=destination.Worksheets(1)

調べ方

  1. エラー画面の「デバッグ」が使える場合は押し、黄色で止まった行とメッセージ全文を記録します。Windows では Alt+F11 で VBE を開けます。
  2. 停止行の少し前を選び、F9 でブレークポイントを設定します。再実行して止めたら、F8 で一行ずつ進めます。
  3. コピー先を作った直後で止め、Application が同じか確認します。別の命令で止まる場合は、このコピーの修正をそのまま当てはめないでください。
  4. Ctrl+G でイミディエイトウィンドウを開き、下の式を入力して Enter を押します。例の変数があるプロシージャ内で停止し、変数名は自分のコードに合わせてください。
? destination.Application Is ThisWorkbook.Application

Err の情報はエラーが起きた直後に確認します。修正後は、正常な入力と問題が起きた入力の両方で結果を照合してください。

関連エラー

確認した公式資料